「特殊鋼」とは、鋼に炭素以外のさまざまな元素を加えた合金鋼のことです。添加する元素によって、硬度、強度、粘り強さ、耐摩耗性、耐熱性、耐食性などが向上し、あらゆる用途で活躍できることから、特殊鋼はハガネのスーパースターといえます！
当社は、この特殊鋼を金型部材の製造に使用する一方で、全国９カ所に配置した物流センターに豊富な鋼種と在庫量をストックし、さまざまな産業分野のお客様にジャスト・イン・タイムで供給しています。

金型がなければ、同じカタチの製品を大量につくることは困難です。
例えば、自動車のボディは金属の板を金型でプレスしてつくります。
エンジンやトランスミッションは、溶けたアルミニウムを金型に流しんで成型。プラスチック製品の場合は、プラスチック材料を加熱し軟らかくして金型に押し込んでつくります。このように、私たちの身近にある製品の多くは、金型によって形づくられているのです。
当社は、工具鋼（特殊鋼）の加工から、熱処理・表面処理、組み立て、成型まで、金型の製造工程に深く携わり、金型のトータルソリューションを目指しています。

「熱処理」とは、鋼を約850℃ ～ 1,200℃まで加熱することで鋼の組織変化を利用し、鉄をより硬くする加工技術です。加熱に用いる設備には真空炉、雰囲気炉、塩浴炉などの種類があります。
「表面処理」とは、鋼の表面にセラミックスの硬い膜をコーティングする加工技術で、窒化、PVD、CVD などの処理方法があります。
当社は、先進の技術と設備を駆使し、鉄鋼材料や製品の性質を強化・改善することで、お客様のニーズにお応えしています。

鉄鋼材料をミクロン単位の高精度で加工する精密加工技術は、IT 分野や自動車分野をはじめとする先端産業の製品クオリティを左右するきわめて重要なファクターです。
当社は、材料開発、設計、精密加工、さらには表面処理などの卓越した技術力を結集し、先端分野で求められる品質向上や高精度化をバックアップしています。